【動画】新日鉄住金名古屋製鉄所で火災=山本正樹撮影
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 3日午後0時40分ごろ、愛知県東海市新日鉄住金名古屋製鉄所から「火災が発生している」と119番通報があった。現場近くにいた社員ら15人が顔などにやけどをし、うち5人が重傷。県警によると、鋼板を作る過程で使用する石炭が何らかの理由で急激に燃え広がったという。
 製鉄所では、今年1月と6、7月にも、石炭からコークスをつくる「コークス炉」から黒煙が噴出するトラブルが計4回あった。いずれも製鉄所内で起きた停電が原因だったが、なぜ停電したのかを解明できないまま生産再開を優先させていた。
 愛知県東海市が安全管理の徹底などを申し入れるなど、同社の危機管理態勢に批判が集中。8月に社外の有識者を交えた委員会を発足させ、改善策などの検討を始めた矢先だった。