Quantcast
Channel: 市民が警察や公安に協力しよう!警察官は法律通りにしないことがある
Viewing all articles
Browse latest Browse all 409

公害300人超の子供が鉛中毒の被害を「鉛筆噛んだせい」と言い放つ中国高官の“神経”…

$
0
0
公害300人超の子供が鉛中毒の被害を「鉛筆噛んだせい」と言い放つ中国高官の“神経”…さすがに共産党機関紙も「無知」批判、ネットは炎上「収賄疑惑」
(1/3ページ)【中国
 
  中国・北京で違法に造成されたゴルフ場で散乱するごみ。違法な造成、建築による環境汚染も問題のひとつとなっている=2014年6月16日(ロイター)
 中国・湖南省の故毛沢東国家主席の生誕地近くにあるという大浦村で今年6月、大勢の子供たちが鉛中毒になっていることが明らかになった。原因は、地元の化学工場による土壌などの汚染が原因とみられるが、行政府の最高幹部が「子供たちが鉛筆をかんでいるのが原因だ」と発言、インターネットなどを中心に批判が集中した。住民らが猛反発した末に行政府が工場の調査に着手したが、言論の自由のない中国での出来事。いったい何があったのか-。(山口淳也)
被害者300人…発育遅延、記憶力低下
 
 国営新華社通信などによると、中国中央テレビ(CCTV)が6月中旬、同村の子供約300人の血液中の鉛濃度が基準を大幅に超えた、と報じた。中国の国基準では、子供の血液中の鉛濃度は1リットル中100ミリグラムを超えてはならないとされているのに、この300人の値はこれを上回り、中には5倍の500ミリグラムに達した子供もいた。
CCTVの子供の保護者らに対する取材では、これらの子供たちの中には腹痛の症状のほか、発育の遅延や、記憶力の低下などがみられる子供もいたという。
 CCTVは、地元にある化学品工場が川に汚染物を放流したことで土壌が汚染し、井戸水や農作物などを摂取したことが原因ではないかとの地元住民らの声を紹介。その上で、地元行政府最高幹部の蘇根林氏にインタビューしたところ、蘇氏は「原因はまだ特定されていない」とした上でこう述べた。
 「子供たちが、学校で鉛筆やボールペンなどをかんだりしているのも原因ではないか」
人民日報も「無知」批判
 言論の自由のない中国だが、蘇氏のあまりにも無神経な発言は集中的な非難を浴びる。
 共産党の機関紙、人民日報でも、鉛筆の芯は鉛ではなく石墨や粘土などから作られているとし、こう厳しく指摘した。
 「鉛筆をかんだくらいで血液中の鉛濃度が基準を超えることはありえず、このような発言は無知なのか、国民の健康福祉を無視したのか…」
 さらに、インターネット上では批判が噴出し、一般ネットユーザーから有識者までがこの発言を取り上げた。
 「公害を見過ごして、子供の健康被害を子供のせいにするのか」
 「経済発展さえできれば、住民の福祉はどうでもいいのか」
 「化学工場の株式を持っているのか、それとも賄賂をもらっているのか」
 結局、こうした非難の殺到を受け、当局側は工場を一時閉鎖して、原因究明のための調査を開始した。
米の2割が鉛汚染
 中国国内での土壌汚染は深刻だ。2003年の報道機関による調査で、湖南省で生産される米の約2割が鉛などに汚染されていることが報じられた。今年4月には、中国政府が、国の農地の約20%が有毒な化学物質などに汚染されているとした。
 住民の怒りにより政治が動くのは、民主国家では当然の動きだ。そうした意味で、今回の騒動は、中国国内にも“健全な”要素があることを表しているのかもしれない。この騒動で環境保護関係の職員らの停職処分も発表された。
 ただ、発言した当の蘇氏が謝罪したということはなく、失脚したり処分を受けたりしたという情報も今のところ伝えられていない。
 

Viewing all articles
Browse latest Browse all 409

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>